バラライカとは、200年ほど前にできたロシアの楽器だそうです。弦が3本ついたギターのような楽器で、この本で見たのが初めてでした。どんな音を奏でるのでしょうか。聴いてみたくなりました。
ヨーロッパのなかほどの、雪深い田舎にある酒場でのお話です。酒場では、ジプシーたちが演奏をしています。にぎやかな雰囲気が絵に醸し出されていて、とてもいい雰囲気です。
ねずみのトラブロフは、演奏される音楽を聴いて育ちます。音楽が大好きになっていく様子がかわいらしくて、応援したくなりました。
トラブロフのバラライカを弾けるようになりたいという熱意と、そして、家族を大事に思う愛情とが痛いほどよく伝わってきます。ねずみという小さな動物を、りっぱな生き物として取りあげたバーニンガムさんのあたたかい心が、うれしかったです。
たくさんの人に読んでもらいたいと思います。