「進化」にテーマをしぼった読み物。
写真やCGではなく、美しいイラストで描かれているので、全体に柔らかく親しみやすい印象です。
内容は、ガッチリ科学。
「進化って何?」から始まり、地質年代、大陸の移動、生命の樹、進化のタイミングや理由などが説明されていきます。
おもしろいのは、恐竜がクロースアップされていないこと。
魚竜、翼竜、首長竜、翼の生えたは虫類・・・と、「進化」を解説する視点から構成されています。
哺乳類、鳥類まで扱って、ホモ・サピエンスに行き着き、最後に、現在が6度目の大量絶滅期のまっただ中にいることが述べられています。
恐竜好き、古代生物好き、動物好きなら・・・横に広がった知識が統合され、より深まる本だと思いました。
そうでなくても、美しいイラストと構成で、小さな子どもから大人まで、進化の面白さを味わえる一冊だと思いました。
タイトルにもなった、クジラの進化は、とても興味深かったです。
よい本に出会えました。