タイトルに惹かれ、読んでみた絵本です。
もうじきおばあちゃんの誕生日。
コブタくんは、遠くに住んでいるおばあちゃんに、なんと
『ぎゅっ』を届けることにしました。
絵でもない、言葉だけでもない、本当に抱きしめる『ぎゅっ』です。
さてさて、コブタくんの『ぎゅっ』は、おばあちゃんにまで無事に届くのでしょうか?
絵本のタイトルからして、何を郵便屋さんにお願いするのかと思ったら、
意外な発想にもうびっくりです。でも、子供って大人の想像を越えるような
思いつきをするものですよね。そんな子供らしい思いつきを現実にしてやろうと
奮闘する郵便のお仕事に携わる動物たちの優しさが、読んでいる側の
気持ちをも温かくしてくれる、素敵なストーリーになっています。
『ぎゅっ』の配達が、おばあちゃんだけでなく、『ぎゅっ』を配達しようと
関わったみんなの気持ちも温かくしていたことにコブタくんは気付いたかな?
わかりやすいように『ぎゅっ』のところを力をいれて少し大きめな
声で読んむと、メリハリが出て読みやすいし、聞きやすいようです。
息子にとっても、お手紙じゃなくて本物の『ぎゅっ』が配達されていく様子が
面白かったらしく、途中の動物たちの様子に笑ったりしながら聞き入ってくれました。
何度も「読んで!」と言われ、何度も読み聞かせしてやりました。
親子でお気に入りの一冊となりました。
こういう夢のある微笑ましい絵本って良いなって思います。