私が子供のころ、おばの家に柿の木がありました。いとこたちと一緒に柿を収穫しました。おばは、へたのところに焼酎をぬって「一週間後に食べなさい」と持たせてくれました。そんなことを思い出しながら、ページをめくりました。
私は収穫の時以外は、柿の木などろくにみていませんでした。この本を見て、柿の花や小さな実がとてもかわいいことに気付きました。もっとしっかりみておけばよかったな、と思いました。葉っぱにも栄養があるんですね。
柿が色づくと鳥が来て困る、とおばは言っていました。この本にも、鳥たちが柿を食べているところが描かれています。
鳥だって甘い柿が大好きなんだろうな、とほほえましくなります。
柿のしぶの抜き方や葉っぱの利用法など、実用にも役にたつ絵本だな、と思いました
おばは、柿の実をひとつだけ木に残していました。あれは、なんのしるしだったのでしょう。