ケンとその仲間は、生まれた時からノラ犬でした。
彼らは街のあちこちに捨てられていた食べ物を食べて生きていましたが、緊急用に食べ物を貯めておく「秘密の場所」も確保していました。
そんなある日、丸々と太った犬が町にやってきました。
名前は、「はらすきー」。
ケンたちははらすきーを仲間として受け入れ、「秘密の場所」も教え、仲良く暮らしていました。
でもある日、「秘密の場所」の食べ物がすっかりなくなって……。
はらすきーは、空腹を我慢できない弱い犬でした。
そんなはらすきーに裏切られたケンたちは大いに怒り、拒絶します。
食べ物のあるなしは生死に直結しますから、当然のことです。
そのあとケンたちは彼をどのようにして許すのか、はらすきーはどう行動するのか。
少し重たいけれど、読みがいのある絵本です。