ナマケモノ王国の王様は食べることと寝ることの大好きな王様。
毎日、着替えは専用の家来、移動するときは玉座の着いた輿に乗って、とにかく自分がするのは食べることと寝ることと金貨を数えること。
一方の王女はお転婆で、毎日女官に悲鳴をあげさせる程。
そんな王女を王様は「そんなことでは将来、女王になれぬぞ」と言う始末。
しかしそんな王様が原因不明の病気になった!
医者に治せないと言われたにもかかわらず、自分でもっといい医者がいるはず!と走り回る王女、とても優しい子です。
でも王様の病気を突き止めることはできません。
無我夢中で走り回った王女は森の中で迷ってしまいました。
そこでであった羊飼いと孫。
そこで判明した王様の病気とは・・・!?
特に面白いのは後半です。
食べて寝ての繰り返しでナマケモノ病になってしまった王さまにどうやって自分のことは自分でさせるか、どうやって運動させるか、どうやって日の出とともに起きる生活をさせるか。
それらの展開がとても面白いです。
はじめは騙されて必死になっているだけなのに、気がつくとその生活にすばらしさを見出す様子に感動すら覚えます。
生活習慣、やっぱり大切ですよね。
最初見たとき、薄い本という印象でしたが、読んでみると紙が薄いですね。
裏のページが若干透けて見え、続きが気になって止まりません。
あっという間に読み終わります。