こどもライオンに命を助けてもらったねずみは、
今度は、わなにかかった(大きく成長したおうさま)ライオンを、
助けるというイソップの有名なおはなしですね。
「わたしの助けがいるときには、いつでも呼んでください。」
ねずみが、助けてもらったお礼にそういうと、
こどもライオンは、大声で笑って言いました。
「おまえがぼくをたすけるなんて出来るとおもうかい。」と。
当時はバカにしていたライオンでしたが、
自分が窮地に陥って、だれも助けてくれない中、
小さなねずみが勇気を出して助けてくれた恩を、
ちゃんと忘れずにお礼をいうところは、
体が大きいから偉いとか、関係ないんですよね。
ねずみの勇気も、本当の強さだと思うし、
ライオンの心の広さも、おうさまとして立派だと思いました。
絵は、名作の絵本化に定評のあるバーナデット・ワッツさん。
動物の表情が皆、穏やかです。
ライオンたちの寝顔がとても可愛いです。
私はよく、昔話などは、絵本の読み比べをしますが、
今回も、同じ「ライオンとねずみ」イソップのおはなしでも、
作家さんによって、いろんなストーリーや絵に仕上がっていて、
読んでて楽しいです。
皆さんも、試してみてください。
自分のお気に入りの絵本が見つかるといいですね。