宮沢賢治の童話ですが、今回初めて読んだお話でした。
ソンバーユー将軍と三人の医者の物語、不思議で面白く、話の展開がどうなっていくのかワクワクドキドキしながら読みました。
ソンバーユーは尊馬油から来てるのですね!
人を診るリンパー先生、動物を診るリンプー先生、植物を診るリンポー先生、役割がちゃんと分かれていて名前もユニークです。
この不思議なお話にスズキコージさんの挿絵が実にマッチしていて、一層不思議な物語に仕上げてくれています。
弟子の姿など見ると中国風な感じではありますが、地名等は架空のもので、賢治の空想上の世界を不思議な色とりどりの色彩、細かく描き込まれたインパクトのある絵が自由に広がり、気が付くとその異国情緒あふれる不思議な世界へと引き込まれていきます。
最後、ソンバーユー将軍はどうなったのか。
不思議な余韻の残るお話でした。