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宮沢賢治の絵本 北守将軍と三人兄弟の医者」 みんなの声

宮沢賢治の絵本 北守将軍と三人兄弟の医者 作:宮沢 賢治
絵:スズキ コージ
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2021年10月14日
ISBN:9784895881470
評価スコア 4.74
評価ランキング 1,127
みんなの声 総数 18
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  • 30年間、凍える砂漠で戦い続けたソンバーユー将軍。
    敵が倒れて、ようやく帰還しましたが、将軍も馬から下りられず、身体中灰色のモヤモヤした毛(植物?)に覆われ、頭の調子も思わしくない。
    将軍は、国の南側で開業する三兄弟の名医をたずね治療を依頼して…。

    このお話あっての、この絵。この絵あっての、この物語…というぐらい、絵と物語がぴったりです。どちらかというと長めのお話ですが、勢いがありグングンひっぱられるので、あっという間に読み終わってしまいます。

    こんな名医にかかってみたいです。

    朗々と読みたい、一冊です。

    投稿日:2022/02/14

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  • 迫力の色彩

    30年間、馬から下りることなく砂漠から戻ってきた将軍ソンバーユ。なんと将軍の体と馬がくっついてしまって離れない!三人兄弟の医者とのやりとりが、おもしろかったです。壮大で不思議で、どこかユーモアもあるあるお話に、スズキコージさんの絵がぴったりあっていました。ページをめくるたびに、スズキさんらしい迫力の色彩。生まれた村に戻った将軍の最後、けむりがたちのぼっている場面に、しみじみしました

    投稿日:2022/02/05

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  • 初めて知る宮沢賢治の物語です。
    古い言葉、言い回しが多くて、文章だけならば、集中して読むことはなかったように思うのですが、スズキコージさんの絵の迫力に力を借りて、素晴らしい世界ができていました。
    3人の名医のおかげで、30年間馬に乗り続けて固まってしまった、身の心も解放されたようです。
    9万人もの軍勢の描き方が見事でした。

    投稿日:2021/11/23

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  • 宮沢賢治さんのお話とスズキコージさんの絵がすごい迫力のあるお話になり読みごたえがありました

    三人兄弟の医者も人をみる医者、獣医、 樹木医とそれぞれの特技で医師をしているのもお話の魅力

    そこに登場する北守将軍ソンバーユーは 30年の昔は10万の軍勢を引き連れる将軍だった

    しかし 砂漠の中で白馬も将軍もくたびれた様子で城へ戻ってきたのです
    ソンバーユー体は馬から離れなくなっていたのです 
    驚きますよね こんな状態になるまで 将軍は戦い続けていたなんて!?

    そこで 医者をさがし治療してもらうことに
    どうしたことでしょう?

    そこで 三人兄弟の医者に診てもらうのです
    まずは リンパー先生
    狐や砂鶻(砂鶻という鳥)たちに騙され 兜が頭から離れないのを薬で頭を洗い 取り除き元のように直したのです

    次は白馬の治療 馬医のリンプー先生 白馬は煙と流れる汗で元の白馬になり
    次は樹木医のリンポー先生が薬とうちわで将軍の顔をつるつるにして 30年ぶりににこりと笑顔を取り戻させたのです

    ここではじめて 王様はソンバーユーの功績をほめたたえたのです
    任務を終えたソンバーユー将軍は肩の荷を下ろし生まれ故郷で・・・・過ごし とうとう 仙人になったというお話です

    白馬も神馬となったということです

    宮沢賢治のお話を スズキコージさんの絵とともに 勇ましいお話絵本となりました

    投稿日:2023/03/23

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  • 壮大で興味深いお話でした

    とても壮大で興味深いお話でした。
    長めのお話でしたが、一気に読んでしまいました。
    このお話は、宮沢賢治がすべて創作をしたのでしょうか。何かの伝承や歴史上のエピソードをもとにしているようなお話だったという印象でした。
    とてもおもしろかったです。

    投稿日:2022/02/24

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  • ほくしゅしょうぐんと読むのですね。

    • もけこさん
    • 40代
    • ママ
    • 福岡県
    • 男の子16歳、男の子12歳、男の子2歳

    まずは絵に引き込まれました。
    なんじゅうにも重なった色、何が描かれているか、隅々まで見逃すまいとみいってしまいます。
    そして文を読んでいると、いつのまにかリズムにのってどんどん進みます。
    そして、読み終わると、あら?これは一体どういうことをいっているのかしら、、、?と考えさせられました。
    一瞬、難しい、、、と思いました。
    いやいや、でも、わかりやすい、ヘンテコに面白いところもある。
    そうすると考察が楽しくなったりするので不思議です(笑)。
    絵を眺めるのも良し。
    リズムを楽しむのもよし。
    考察を楽しむのもよし。
    読む人によっていろんな観かたがありそうで、語り合うのもよさそうです。
    私はもうちょっと考察を進めます♪

    投稿日:2022/02/28

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  • それぞれの得意分野で活躍

    さまざまなジャンルの医者である三兄弟。
    人間の医者、馬羊の医者、草木の医者。草木の医者って植物を育てるのが得意なイメージかなぁとおもったのですが、かけこんできた将軍は顔から草が生えてしまった状態。
    それだけでなく、馬と一体化しておりれなくなってしまっているという事態。
    これは三兄弟のうでの見せどころ。
    テンポよく進むストーリーと奇想天外な展開に目が離せません。
    絵も迫力があり、とても魅力的。何度も読みたいと思いました。

    投稿日:2022/02/28

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  • 朗々と読み上げるとかっこいい本

    ちょうど世界情勢が不安定で、戦争なのか?とハラハラしているそんな時に読み始めてしまったので、地続きで国境を意識しながら暮らすというのは、そういうことかと別の国をも想像してしまいました。
    そんなわけで、城壁のあっちとこっちでのやりとりを読む時は最高潮に緊張しました。

    それにしても、ソンバーユー将軍の城壁前でのスピーチは心に迫るものがありました。よかった。絵の迫力もあいまって、なんだか映画のワンシーンを想像し、乾燥した空気や砂ぼこりまで感じてしまいました。

    将軍の生き様がなんともかっこよくて、私もこんなふうに活躍して、そしてかっこよく老いて、仙人になったと言われてあれ?あの人は?と言われながら人間なのかよく分からない状態で消滅するというのも素敵だなと思いました。

    文字数が多くて、子どもには難しいかなと思ったのですが、音読してみると、言葉が美しくてテンポよく読めるので、子どもたちも何んとなーく聞き入ってる様子。声に出してみると、とっても気分よく読み上げられる本でした。

    投稿日:2022/02/28

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  • 宮沢賢治とスズキコージ

    図書館の新刊コーナーで見つけました。
    宮沢賢治の中で、初めて読む作品でした。
    30年戦い続けて、馬に乗り続けたため、馬とひとつになってしまった北守将軍ソンバーユーのお話です。
    スズキコージさんのちょっと不気味で不思議なイラストが、お話の雰囲気にぴったりでした。スズキコージさんがイラストを描いた宮沢賢治作品は、『注文の多い料理店』を読んだことがありますが、そちらも生き生きとしていて印象に残っています。
    きっと相性の良い組み合わせなのでしょうね。

    投稿日:2022/02/28

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  • やっぱりスズキコージさん

    「注文の多い料理店」で、宮沢賢治の世界を見事に表現したスズキコージさん。多作で知られる宮沢賢治の作品の中でも、こちらは世間的にあまり知られていないお話で、この作品にスズキコージさんの絵をつけようと考えた出版社のセンスに思わず唸ってしまいました。
    宮沢賢治とスズキココージ。強烈な個性がぶつかり合って、素晴らしい化学反応を見せてくれています。

    投稿日:2022/02/28

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