佐々木マキが絵を描いていたので興味を持ちました。アンデルセンが原作です。
戦争を終えた兵士が魔法使いに木の中のうろに入って火打ち石を取ってきてほしい頼まれます。その中にはお金がぎっしりつまっている箱があるので、それは兵士のものになるというのです。
火打ち石を魔法使いから奪った兵士は放蕩の限りを尽くします。この辺は「空とぶトランク」と似ている感じがしました。
兵士はいいとこどりという感じで何のお咎めもないのが気にかかりました。オチも兵士にとって都合が良すぎるのでは?という感じを受けました。
アンデルセンがこういうお話を書いていたということに驚きました。目の大きな犬が「おまたせワン!」とお金を運んでくる滑稽な様子は、佐々木マキの絵に合っている気がしました。
アンデルセンにも悲しいお話だけでなく、お笑い的なお話があることがわかりました。異色なアンデルセンのお話ということでおすすめします。