ふつうに、
黒くなりたいしろちゃんがかわいいって読んでもいいんですけど
このお話が凄いところは、「お父さんの大きさ」を
お母さんがきちんと伝えているところかなーと思って
学校のボランティアで6月の父の日を前によく読みます。
お父さんものは、お父さんがいない家庭が多いので
神経使いますが、これは敢えて読みます。
(以下ネタバレ)
「みんな、お父さんだよ」ってお母さんが伝えるところで
大人は(え、今まで知らないの?)と、ちょっとドッキリすると思うんです。
でも、離れて暮らしてるのに、お母さんは
「アンタ今まで子どもの顔も見にこないで、今さら魚くらい持ってきたって何さ」
とは決して言わない(笑)
「お父さんが魚を持ってきてくださったよ」と、むしろリスペクト。
絵本の中のこねこ達も、聞き手の子ども達も
すんなり素直に受けとめます。
お母さんがお父さんの大きさをちゃんと伝えているって
すごく大事なことなんだなあって、自然に思えました。
和歌山静子さんはシングルマザーで出産、
息子さんを育てられた方と、後から知って驚きと納得。
お父さんと一緒にいられない子にも、
自分の中の遺伝子半分に誇りを持ってもらいたい。
そんな気持ちもあって、父の日前に読みたい大好きなかわいい紙芝居です。