絵本の版型は本来自由なサイズであるべきだとの考え方がある。
縦31cm横13cmのこの絵本にはまさに必然性がる…
池に映る自分の姿が気になるお月さまから連れて来るよう頼まれたつきのぼうやは地上へと降りていく…
そして途中で星や雲…飛行機…風…いろいろな人間たちに出会いながら海の中へ…そこで見つけたものは…
見開き右側は石版画風の明るい絵で上から下に向かってつきのぼうやが出会う出来事が連続的に描かれ、左ページには絵に合わせた短いテキストが並ぶ…それぞれが幼児にもわかるようなエピソードだから絵と見比べながら楽しめるだろう…
空から落ちて来るつきのぼうやを見つけた人間の反応が大人と子どもで違っているのも面白い。
ところで…この極端な縦長絵本は図書館ではちょっと困ることもあるのだが、それはまた別な話…