存在を知ってはいましたが、なんとなく地味な印象の表紙に触手が伸びなかった一冊。
病院の待合室にあったのを娘が持ってきたので、一緒に読んでみました。
いきなり鮭に卵が飲み込まれてしまう場面から始まるこの物語。
鮭から逃れて無事に孵化した4匹のカエルも、その後サギやカメに狙われたりして、自然界で生きていくことの厳しさが伺われます。
でも飄々とした表情で難を逃れ、食事を楽しみ、歌を歌うカエルたちは、生きることを存分に楽しんでいるようです。
リズミカルな文章も、シンプルな色と線で描かれた絵も味わい深く、読めば読むほど好きになりそうな絵本だと思いました。