森の奥の池に住むかえるのピータン。
ある日、旅の途中の一羽の渡り鳥がピータンのもとを訪れます。
まだ見ぬ景色を求め、世界中を飛び回る鳥のパーチク。
生まれてから一度も池を離れたことのないピータンにとって、パーチクの旅の話は、どれも新鮮でワクワクするものばかり。
「きみもたびをしていろいろなものをみてきたらどうだい」と話すパーチクに対し、今度はピータンが自分の住む世界の素晴らしさを語って聞かせます。
日常にある小さな喜び、幸せ。
「きみはこのおいけにいるだけでいろいろなものをみているんだね」と語るパーチクは、来年またピータンのもとを訪ねることを約束し、再び空へと飛び立っていきます。
お互いの人生を尊重し合う2人。生き方の違う者同士が出逢い、互いに刺激を与え合うことで、個々の人生はより輝かしいものになるのだということを再認識させてくれる絵本です。