ぼくには顔も服もそっくりなもう一人の自分は家の洋服ダンスにいつもいる、名前は「タロー」
自分と正反対のタローは色々悪さをして、いつも怒られるのはぼく・・・
おとうさんとおかあさんのケンカ・・・そして翌日ぼくは必ずおねしょをしてしまう・・・
架空の世界を持った男の子のお話です
ぎくしゃくした家庭の中で幼い子供は、自分の心を守るために、自分の世界を創って、その中で必死に生きようとします
徐々に成長し、強くなり、やがてはタローを見る回数が減っていきますが
作者自身が、幼いころに家庭不和を経験したようです
どんなに厳しい環境にあっても、未来のある子供たちには、無限の可能性を秘めているものなんでしょうね
そんなことを考えさせられる、大人向けの絵本のように感じました