武鹿さんは「おかあさんのいのり」や「くすのきだんち」シリーズなどを書かれている作家さんだという認識はありましたが、詩人でもあられたんですね〜。びっくりしました。
そして、この詩の絵本はとっても素敵です。絵を担当された田頭さんはこの詩のことをよ〜く考えて描かれているんだな〜と、何度か読み直してつくづく思いました。
最初に下読みした時、一番最後のページの言葉が、しっくりきませんでした。
はじめて みずに あいました
ぴょん、と のはらへ とぶときに
ぴょん
で、終わるんです。初めはなんて知り切れとんぼな終わり方だろうと思いました。
でも、何度か読み直してやっと、武鹿さんのいわんすることが飲み込めた感じがします。
“外に出て、初めて自分のいたところのことが見える”そういう事なのだと思います。
小さなお子さんにもわかりやすく描かれています。
ラストのシーンはその時わからなくても、ちゃんと心に残る描かれ方をしているので、この作品を読んだり聞いたりした子どもたちは、いつかふっと気づいたり感じたりすることが出来ると思います!
雨の季節の読み聞かせにいかがでしょうか?
3,4歳くらいから小学校中学年くらいのお子さんたちに。