うちの本棚にあるのは、題名『Jake』の英語版です。
学生の頃、葉さんの絵がそれはそれは大好きで
最初の絵本『ぼくのベンチにしろいとり』を探すも出会えず。
ある日見つけた『Jake』…きっとこれがそうだよね と。
今回、ン十年の時を経て
ためし読みで、比べながら読ませていただきました。
翻訳前の日本語で、気持ちが弾んだのはここ!
「ベンチ ベンチ ぼくのベンチ」の文字がスキップするよう。
「ち ちち」「わん わん わん」は
とりのさえずりと、ジェイクの吠える声が
あっちとこっちから聞こえてくるのが文字の踊り方でわかります。
「ぱた ぱた ぱた」も
とりが羽ばたくように散らし書きされ
読んでいて楽しくなりました。
ぼくのベンチを横取りしちゃって―と最初はおかんむりだったのに
話を聞いてあげ、
一宿はないけど一飯を提供し
一緒に仲間を探して、見送って…
最後のページ
ベンチに丸まり、ため息つきそなジェイクの表情。
ベンチを分け合いたいなって。
しろいとり
きっと、また来るよね、ジェイクに会いに。