「うらしまたろう」ならば知っていると思っていたのですが、読んでみるととても奥の深さを感じさせられます。
これだけ数多く出されているお話もあまりないのではないのでしょうか。
お話にもバリエーションがあり、描き方にも作者の思いがあり、ファンタジーであったり、ラブストーリーであったり、メルヘンであったり、ヤングアダルト系だったり…。
艶っぽい乙姫様がいたリ、可愛い乙姫様がいたり…。
この時田さんの再話は実直で、子どもたちとってわかりやすいお話になっていると思います。
松谷みよ子さん、いわさきちひろさんの「うらしまたろう」とほぼ近いお話ですが、秋野さんの絵はお話とストレートに一体化していると思います。
何冊か読み比べすると、「うらしまたろう」の奥深さを感じると思います。
それにしても、開けてはいけない玉手箱は、開けなければいったいどのように使うものだったのでしょうか。