誕生日のごちそうに、たけのこを取りに出かけたたろ。
ところがたけのこがグングン伸びて、村人動員で大騒ぎ。空まで届いたたけのこから、たろは無事降りられるのか?とハラハラ読み進めると、なんとたけのこは倒れて…。意外な展開と結末でとても楽しませてもらいました。
私自身はこの絵本を読んだことはありませんでした。
図書館でみかけて、昔話が新しく描かれた作品かと借りて帰ったら、なんと1963年出版!それでも古くささは全く感じません。昔話風ですが、難しいことばはほとんど出てこないので小さな子供も理解しやすいと思います。
絵のタッチが、なんとなく親しみを感じると思ったら、「いないいないばあ」「いいおかお」の瀬川康男さんだったのですね!構図や紙面の使い方がおもしろくて、もっと大きな絵を見ているような感覚です。ものがたりに入り込みやすい。絵本には絵のもつパワーって本当に重要だなと感じました。
たけのこの手に入らない国に住んでいるので、いつか機会があったら日本の山で子供たちに本物のたけのこを見せてあげたいなと思っています。