マドレーヌシリーズ作品。
表紙は、コンコルド広場。
見返しは、セーヌ川岸から見たノートルダム寺院。
この作品も、パリの名所を楽しめます。
フルカラーの見開きと、黄色&黒色の二色刷りの見開きが交互に編集されているおなじみの作品です。
中でも、ブローニュの森(パリの西にある公園)のフルカラーの見開きが、私は素敵だなって思います。
さて今回は、マドレーヌの寄宿舎学校のお隣に、スペイン大使一家が越してきたところからお話が始まります。
問題は、大使のご子息ペピート。
とんでもないいたずらっ子。
「どうみたって、あのこは あっかんだわ」と言い切るマドレーヌと対照的な、「あのかたには、げんきが ありあまっているんです。」という寛容なミス・クラベルの言葉に笑ってしまいます。
ミス・クラベルに習い、ぺピートを見守り読み進めましたが、度が過ぎるいたずらに厭きれ始めた頃に、ペピートに災難が、・・・。
心を入れ替えたペピートのその後に再び笑わされ、彼を上手に導くマドレーヌのちょっと成長した姿にもニコリとしてしまいます。
エンデイングのミス・クラベルの言葉は、子供たちへの信頼と寛容に満ち溢れグッと来ました。
「育てる」って、忍耐の前にこれなんだなぁ〜。