「モモちゃんとこや」 みんなの声

モモちゃんと同じく、娘もごっこ遊び大好きですね。
おじぞうさんの首に巻いてある布が　床屋さんのものに見えたのですね。子供ってホントに想像力豊かで、笑っちゃいます。娘は真似して、お人形相手にやってます。
最後はモモちゃんがお客さんでしたね。

小さい頃は、どうしてもお母さんが髪を切ることが多いですよね。
子供は、親の真似をするのが大好きですから、モモちゃんのように「ごっこ遊び」が大好きで、きっと、共感できるお話だと思います。
わたし的には、武田美穂さんの絵が好きなので、こっちの絵本を借りてくることが多いのですが、最後、モモちゃんもお母さんに髪の毛を切ってもらうところは、かわいいです。

余談ですが、我が娘は自分の髪の毛を切ってしまったことがありました。せっかく、髪の毛を長くのばしてあげようと思っていたのに、短くそろえるはめになってしまいました。（トホホ・・・）
その後、「リカちゃんの髪ならいいよ。」といったら、しっかり、リカちゃんの髪が短くなっていました。

髪を切られるのを嫌がるお子さんって結構いますよね。なのに、人形の髪はイタズラして切ってしまったり。そんなお子さんをお持ちなら、正しい床屋さんごっこ（本当にチョッキンするのではなく、ももちゃんがお地蔵さんにしたみたいにまねっこで切るように）がわかるのでは。最後のページではももちゃんもちゃんと髪を切ってもらっているので、とてもいいと思います。

これは松谷みよ子さんのモモちゃんのはずなのに、武田 美穂さんの絵だと、まるで別物に見えてしまいます。かわいくておっとりしていてちょっぴりわがままっこだけど、そこがかわいいという”松谷”モモちゃんが、はきはきしていてお茶目で自己主張もしっかりするような現代風”美穂”モモちゃんに変身してしまいました。”松谷”モモちゃんで育った母にはショックです。絵本における絵の力を実感しました。

娘は、そんな母の思いを知らずに素直に受け入れていますが。

本の中に「モモちゃん、とこやちゃんよ」「いっちゃだめよう。とこやちゃんごっこしてるのにだめよう。おひげをチョッキンするのよう。」こんなセリフがあるんですが読み聞かせる側としては赤ちゃん言葉に近いものがあり、穏やかな気分になります。普通なら「いっちゃだめよ」ですむのに「いっちゃだめよう。」の「う」がつくだけで読みても甘やかしたくなる優しくなれる本です。子供は「モモちゃんの目とネコの目が同じだね」と言ってました。