大きな大きな花、ひまわり。丸くて力強くて、空でカーッと照りつけている太陽にちょっと似ている。こんな、夏にふさわしい花が、ちゃーんと夏に咲くなんて・・・。自然ってすごい。
そのひまわりが、ぐんぐん大きく育っていく様子がシンプルに力強く描かれている。種から芽が出て、双葉になって、雨の日も風の日も、昼も夜も、ちょっとずつちょっとずつ、どんどこどんどこ、と大きくなっていく。そして、花が咲き終わると種ができて、また次の世代が・・・。花の成長も、人の成長も似ているなぁ。
同じものを描きながら、ページをめくるごとの変化が面白い。ひまわりが育つにつれて、字も大きくなっていく。読む声も大きくなっていく。聞いている子どもたちも背筋を伸ばしたり、両手をあげたり、立ち上がったりと大きくなっていく・・・。
「どん!」と大きく咲いた画面いっぱいのひまわり。 あー、夏だなぁ〜。