イ・テスの風景や登場してくる小動物の画がとっても素敵で、二人の子どもを呼び寄せて読みました。
春らしい、とても素敵な絵本でした。
日本でも山間の村や、昭和の中期くらいまでは、似たような家族構成で、似たような生活が見られたのではないかと思います。
読んでいると、懐かしいような気分になりました。
イ・テスの観察眼や表現力はそれは素敵で、
縁側や土間、家の塀沿いに置かれた農機具やトタンの茶色いさびまで、ものすごく細かくリアルな情景を描いてくれています。
スニちゃんについて足元を付いてまわる子いぬ、その仕草が可愛いんですよ。山間の草花や近隣の人々まで、ホントに細かく表現されていて、何度見ても飽きません。
一つ、日本の道端と違うのは、御神木のそばに立っていつ「チャンスん」という人の顔した守り神みたいなやつ。
日本なら、ここにいるのはお地蔵様か、お狐様ですよね。
読み語りなら、低学年から高学年まで楽しめると思います。
あたたかな春のお話会にお薦めします。