心を動かされたり
どうにも不思議でたまらなかったり
誰も知らないことに気づいたりしたら
私だって誰かにこっそり「あのね」と聞いてほしくなる。
1年生のつぶやきは
驚き、ギモン、発見…話したくなるよね、先生に。
子どもって時に詩人になるけれど
その詩ごころを引き出すことができたのは
鹿島先生との毎日のやり取りで培った信頼関係があったからなのでしょうね。
わが子たちも「せんせいあのね」で始まる日記を書いていたけれど
そしてそれはなかなか面白かったけれど
子育てを振り返る時
自分のひとりよがりだったかなと思うことが多々あり
「かあさんあのね」って日記があって
毎日やりとりしていたなら
子どもたちの正直な気持ちがきけたのかなと思ったりします。
ヨシタケさんの絵がついた今回のセレクション
インタビューによれば
「外側からの様子を現実的な絵で描くというルール」に則って「その時の状況の記録映像」として描かれたとのことで
作者である1年生の思いを大事にされたのだと感じました。
「うんこ」に添えられた家族3人の表情ったら!
おねえちゃんもちゃんと物差し持って。
おとなになったたかすみくんが見たら
あの時おねえちゃん、こんなふうだったよって言うかも。
詩は、関西弁が混ざるのが1年生の正直さに拍車をかけるのか
味があって楽しいです。
「せんせい」と「ほしがき」に脱帽でした。
おひさまの力だけで
渋柿がこんなに甘くなるなんてと
毎年毎年感動するのですが
おひさまのあったかさで渋柿の気持ちがあったかくなるとは
気づきませんでしたよ、だいすけくん。
また、あったかい陽射しをいっぱいに浴びている柿とだいすけくんの絵がいいです。
おひさまの光がまぶしく、見えるようです。
そして、せんせいのだっぴ。
私もオニのように叱ったりしたとき
脱皮したと思われていたんじゃないかなと苦笑いでした。