小学生の頃、詩を書くのが好きでした。生活の中でのささやかな出来事を、ノートに綴っていました。忘れかけていたその時の自分を、この本を読んで思い出しました。小さいもの、ささやかなもの達への愛情に溢れる詩の絵本です。
いもとようこさんの描かれている絵がとても優しく、それぞれの詩の持っている世界を見事に表現されています。ひとつひとつの詩も暖かく、静かなのに、読んだ後とても元気づけられました。
今の子供達はとても忙しすぎる、と言われています。会話などを聞いていても、心に余裕がなくなっているように感じます。でも、本当に大切なことは何なんでしょうね?心がカサカサになっている子供達に水を与えるように、素敵な本や詩をたくさん読んであげたい、とこの本を読んで思いました。