色のない世界なんて、信じられますか?
でも、昔々、世界がモノクロの時代があったのです…。
それを憂えた魔法使いが、青を作り、青の時代がやってきます。
世界は変わりました。青一色に。
でも、青は人の心を沈ませます。やがて、気の滅入った魔法使いは、黄色を作ります。
今度は、世界が黄色一色に変わりました。
でも、黄色は目が痛くなってしまって…だめ。魔法使いは、今度は赤を作ります。
世界が、赤一色に変わりました。
けれど赤は、人の心を怒らせます。怒った魔法使いは…どうするのでしょう?
ヒント:赤、青、黄色。三原色があれば、たくさんの色が作れますよね?
この本は、色について学べるだけでなく、失敗は成功に通じるということも、私たちに教えてくれます。
よみきかせ会で、小学生に読んで聞かせたのですが、「ホントに昔は色がなかったの〜?」と、首をかしげて聞いていました。
いまは、白黒テレビもない時代…。すべてが総天然色が、当たり前の恵まれた時代なんですね。