ずっと昔、色というものはありませんでした。ほとんどが灰色か白か黒。魔法使いはこれではいけないと思い、色を作ります。最初は青を作り、世の中は青だらけ。これではいけないと思った魔法使いは、今度は黄色を作り、世の中は黄色だらけ。これもいけないと思った魔法使いは、今度は赤を作り、世の中は赤だらけ…。う〜ん、世の中どうなってしまうのでしょう…。
「色」って子供にとり、とても魅力的なものですね。このお話では、それぞれ「灰色の時代」「青の時代」「黄色の時代」「赤の時代」が登場して、世の中がその色で埋められます。それぞれのページに現れる、その色の時代の人々の描写が楽しいです。英語の韻表現(と思われる箇所)の翻訳も上手です。しっかりしたストーリー展開で、結末に納得。イラストもお話も、共にわたしと息子を満足させたお気に入り絵本。4・5歳以上が対象。