テキサス州の昔話の再話だそうです。
といっても、先住民のコマンチ族の伝説をもとに作られたそうです。
少し前にお話会で別のインディアンの昔話を聞いたばかりでしたので、
タイトルを見たとき、とても興味を惹かれて図書館で借りてきました。
もちろん、この絵本を描かれたのが《トミー・デ・パオラ》だったことも、気になった理由の一つです。
トミー・デ・パオラは、他の欧州の昔話や伝説をもとにした絵本を結構だしていて、その物語の世界観作りがすごくうまいなぁと、最近イチ押しでハマっている絵本作家さんです。
ただ、今回はインディアンの昔話ということで、他のお話の絵本とはだいぶ絵柄が違っていました。
ところで、このお話の巻末に書かれている「作者ノート」なるものを読むと、物語の中に登場した『青い花』のことが詳しく描かれています。
現在の正式名称は「ブルー・ボンネット」というらしです。
別名に「ルピナス」とか「バッファロー・クローバ―とか、ウルフ・クローバーとか言うらしいです。
(バーバラ・クーニーの絵本、「ルピナスさん」が蒔いたのも、この花!?でしょうか)
この絵本からは、インディアンたちの当時の生活や「自然の神への信仰心」みたいなものがとても伝わってきました。
読み聞かせなどに使うときは、高学年くらいからのお子さんがいいと思います。