世界中に生息しているねこ科のどうぶつたちが、登場します。
インディアンに「ぼくのねこみなかった?」と聞けば、次のページにジャガーが登場し、さばくに住んでいる人に聞けば、次のページにチーターが登場します。少年のねこ探しの旅を通して、絵本がどんどん展開していく様は、言葉はなくとも不思議とストーリーが完成してしまうのです。最後には、少年のねこが見つかるのですが、「いた!いた!ぼくのねこがいたよー。」と少年が走りよった場面には、様々な種類の7匹のねこがいます。
いったい、どのねこが少年のねこなのでしょう。7匹全部、少年のネコなのかしら。エリック・カールの鮮やかなコラージュで描かれたどうぶつは、私達の目にダイレクトに飛び込んでくるのです。