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図書館がくれた宝物」 みんなの声

図書館がくれた宝物 作:ケイト・アルバス
訳:櫛田 理絵
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\2,090
発行日:2023年07月12日
ISBN:9784198656652
評価スコア 4.33
評価ランキング 16,299
みんなの声 総数 2
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  • 涙無くしては読めない

    久しぶりに泣きながら読みました。

    戦中のイギリスのお話。
    両親を亡くして祖母に育てられた3兄妹が
    その祖母にも死なれて
    疎開先で、新しい家族を見つけるまでのお話。

    疎開先での過酷な扱いで、心が凍る中
    それを温めてくれる存在の、図書館・本・司書。

    最後は「そうなればいいのに」と思うところに落ち着くハッピーエンドで
    安心して読めます。

    翻訳本は苦手だったのですが
    訳がとても読みやすく、
    おもわず、訳者の他の本も探してしまいました。

    投稿日:2024/05/28

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  • 秋には色々な形容があります。
     食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋、そして読書の秋。
     『図書館がくれた宝物』なんていうタイトルを見ただけで、
     本好き読書好きの人にはたまらなくなるのでは。
     でも、この作品の原題は「A PLACE to HANG the MOON」で
     邦題とはかなりちがっています。
     原作者はケイト・アルバスというアメリカの児童文学作家で、
     この作品がデビュー作。
     しかも、この作品で多くの賞を受賞しています。
     その作品に、なんとも素敵な邦題をつけてくれたことでしょう。
     そのことを「宝物」にように感じます。

     物語は、第二次世界大戦中のイギリスが舞台。
     早くに両親を亡くした三人の兄妹はおばあさんまで亡くして
     保護者がいなくなります。
     時代は子どもたちが集団疎開していた頃で、
     彼らは疎開先で新しい保護者を見つけることになります。
     ただし、子どもたちにはある願いがありました。
     自分たちのことをお月さまみたいだって思ってくれる人にお母さんになってもらうこと。
     ところが、疎開先の村で彼らを待っていたのは、厳しい現実。
     いじめや無理解、虐待のような仕打ち。
     そんな彼らの唯一の憩いの場所が、村にあった図書館とそこにいた司書の女性の存在。
     そう、邦題のように「図書館がくれた宝物」だったのです。

     この物語はなんといっても三人の兄妹がいい。
     長男はしっかり者の12歳のウィリアム。
     次男は勝気な11歳のエドマンド。
     そして、下の妹はまだ9歳のアンナ。
     彼らを主人公にした、
     これは読書の秋にぴったりの、児童文学です。

    投稿日:2023/11/02

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