「3匹のくま」は有名なロシアの作品ですが、それのイヌイット族バージョンのいわゆるパロディ絵本でした。
同じ寒い国の話ですが、原作の「3匹のくま」は森の中が舞台で、こちらはアラスカあたりが舞台のようです。
繰り返しの部分は原作に忠実ですが、住んでいる世界が違うので、そこで起きる出来事もその雪と氷の世界に合った状況になっていて、
お話の世界観がしっかりできていて面白かったです。
同作者の『ぼうし』でも思ったのですが、1つ1つの絵がとても丁寧で見応えがあります。
その上、可愛いです!!何より可愛いのは動物たちの瞳です!
欄外に描いてある(同時進行らしいけど)別目線での動きも楽しかったです。
欄外には直接お話には関係ないけれど、おしゃまな動物たちがすまし顔で登場するので、どのページもじっくり見ないともったいないですよ。
いろいろな人に読んでもらいたいですが、一番お薦めしたいのは動物の好きな子どもたちかな〜。
4,5歳くらいから十分楽しめると思います。上は中・高校生、大人でOKです。