いつもひとりぼっちのくまが
小さい頃に母さんが作ってくれたはちみつの焼き菓子を懐かしく思い、
森の中の洋菓子店“ロペック”をたずねます。
そこでは優しいおばあさんと、
チーズの大好きな一匹のねずみと出会い・・・。
たちもとみちこさんの絵が素敵すぎてうっとりしました。
なんて綺麗な色使い、そして可愛らしさ!
雑貨屋さんにおいてあるような、異国情緒あふれる雰囲気でした。
眺めているだけでも幸せな気持ちになります。
絵も素敵でしたが、お話も素敵でした。
話すことが苦手なくまとねずみ。
お互いいつもひとりぼっち。
寂しくて、でもやっぱりなかなか一歩踏み出す勇気も出なくて・・・。
そんな2人を優しく包み込み、
心を溶かしてくれたロペックのおばあさん。
おばあさんのお菓子もおいしそうですが、
なによりその人柄が魅力的でした。
こんな優しい人になりたいです。
読み終わった後に、とっても心が温かくなりました。
娘たちもこの本が大好きで何度も「読んで♪」とリクエストされました。
子供たちだけでなく、大人が読むのにもおすすめです。
無理するのではなく、
ちょっとだけ頑張ってみようかなって気持ちになるような気がします。
穏やかに元気をくれる絵本です(^^)。