3〜7才のこどもたちへの読み聞かせに使いました。
誰の心にも住んでいる、エン(悲しい)と、ケラ(喜び)と、プン(怒)。そんな感情を幼い子にも分かりやすく描いています。
お話は、ひろくんは、おかあさんと一緒に焼いたクッキーを、お友達のきょうちゃんちへ届けにいくまでの出来事を、ひろくんの感情に焦点を当てて展開していきます。
ひろくんが笑うと、ケラも「ケーラケラ」と笑い、ひろくんが泣くと、エンも「エーンエン」と泣き、ひろくんが怒ると、プンも「プーンプン」と怒ります。この描き方がとっても分かりやすい!
犬が吠えながら追いかけてくる場面では、「エンがエーンと泣くかな?ケラが笑うかな?プンがおこるかな?」 子供たちに問いかけるように読むと、「エン!」「絶対泣くよ!」と声がかかります。
でもページを捲ると、ひろくんの気持ちは「プン」。プンプン怒って犬を追い払います。ひろくんは犬が怖くなかったんです。
いろんな気持ちがあって、みんないつでも自分と同じ気持ちとは限らない。いろんな気持ちがあっていいんだよ。ってことを分かりやすく教えてくれる絵本です。