キャベツくんシリーズのシュールさに、子ども以上に親が気に入ってしまって
いましたが、本作も負けず劣らずシュールです。
全ページにおいて満月を背景にした山中の湖が場面として固定されていて、
怪獣と怪獣を追う男だけが動いています。文字は少なく全体的に緊張感が
漂ってくる本です。
怪獣の正体は、大人的には可笑しさを感じるポイントだと思うのですが、
子どもは大まじめに受け止めているのがまた意外です。
シュールさを理解できるできないは置いておいても、話自体は単純で
3歳児にも無理なく理解でき、楽しめるものでした。