「ごめんなさい」を学べる絵本と思って図書館で借りてきたら、母親の私のほうがはまってしまった。大笑い。中川ひろたかさんの文章に、長新太さんのダイナミックなイラストがぴったりなのです。
なんたって発想が面白い。電車がお箸をおちゃわんを車輪の手で持って、器用にご飯を食べたり、神社の鳥居が町中を大きな足を広げて歩き回ったり。発想が奇抜でびっくりさせられる内容です。
私の一番のお気に入りは、シャワーのまねをする電話。水を浴びて、びっくりしている人の顔がなんともいえません。
娘はまだ、この高度な笑いを理解できないみたい。でも小さな子どもにも「ごめんなさい」がわかるように、しらゆきひめのお話をおりまぜたりしています。
最後のページでみんなが一緒に「ごめんなさい」をするページは圧巻です。腰が折れるほどみんなお辞儀をしている様子を、横から見て描いています。神社の鳥居もピアノもみんなごめんなさいです。
娘に「ごめんなさいをしてごらん?」というと、なんとこの絵本の影響で、横に体を折り曲げるようになりました。あらあらどうしましょう。よっぽどみんなが体を折り曲げてごめんなさいをしている、このページの印象深かったようです。