「あらしのよるに」シリーズ第3弾。
前作・前々作では語られなかった2匹の名前も明らかになり、更には新しくヤギの仲間が登場します。
2匹のやり取り以外に、別の存在の登場で、前作までとは別の問題が出てきます。これからのお話の先に暗雲を予感させる内容。
メイの友達のタプはいいヤギなのに、2匹の中を割くような発言に、なんだか邪魔な奴に見えてきてしまいます・・。
全2作だけで読むのをやめていれば、この先の2匹の辛い葛藤を読まずに済むと思うのですが、この「くものきれまに」を読んでしまっては、もう引き返せませんね。
そして、「くものきれまに」の先のお話を読んでこその このシリーズです。
「立場の違う者・敵対する者同士の友情はありえるのか」
読み進めていくほど、重くなる内容ですが 2匹のやり取りに感動する事は必至。
1冊も決して短くはないし、全巻一気にまとめて読んだりするのは、ちょっと厳しいと思います。
でも、それぞれのご家庭などの状況にあわせて、少しずつでも読んでみるといいと思います。