この絵本で、「仮放免」という言葉と初めて向き合い、考えることになりました。
戦争を逃れて日本にやってきて、ビザを収得できた家族なのに、ある日突然それを無効にされてしまったということが、にわかには理解できません。
日本人の中で暮らしてきた15歳の少女が、いきなり行動の自由を失ってしまったのです。
同世代の子が当たり前にできることを制約されてしまったのです。
この少女には人権はないのでしょうか。
絵本の最後に、「仮放免」に細かい説明、経緯が書かれています。
消化するには重い長文です。
でも、生きることに縛りを受けて苦しんでいる人たちを理解するためには、必要なものでした。
社会の中には、このような人たちも暮らしていることを、知ることは重要です。