自分が幼い頃にこのシリーズに出会えなかったのが惜しいと思える、ほんわか、ほのぼのした「たろとなーちゃん」シリーズの一冊です。息子が、前作2冊をいたく気に入っており、今回3作目を図書館で見つけて、よろこんで借りてきました。
内容も絵も、平和そのもの!
うさぎのなーちゃんのところに、おばあさんからデージーの種が届きます。雪がとけると、なーちゃんは早速種をまき大事に育てます。だけどある日苗が半分なくなっている!植物を育てるのって、草取りしたり、虫とりしたり、植え替えたり水をあげたり日当りを気にしたり一筋なわじゃいきませんよね。だけど、大事に育てた花がりっぱにさいたときの達成感や誇らしい気持ち!小さい子供にもそんなことをさりげなく教えてくれます。
作者のきたむらえりさんが、黄色いくまのぬいぐるみにお話を添えて知り合いの子供に贈ったのがもとで生まれたお話だそうです。
私も日々の生活に追われて、たろとなーちゃんシリーズにあるような日常の中のゆったりとした楽しみや小さな発見をあまり大切にしていないな、と思います。刺激の強いアニメや派手な物語ばかりじゃなく、子供達にはこのような作品にたくさん触れて育ってほしいです。