そのつ森、という名前の森に住む動物たちのお話です。
そのつ森には、空き地があって、みんなでその使い道を考えているのですが、なかなか決まらないのです、何年も。
それもそのはず。
誰かが意見を出すと、いいねえ、それと言うんだけれど、みんなそのつもりになるだけで、動こうとしないんですから。
でも、すっごく分かる気はしました。
りすが、このままでいいと思うと意見したことへ、みんなが同意しなかったのも、何だかリアルでした。
分かっちゃいるけど。そんな風に思いながらも、ずっとそのまんまの空き地のようなこと、自分にも沢山あるなぁと反省しました。
なかなか重い腰をあげられない大人へ向けた絵本かなと感じました。