のっけから笑ってしまいました。
一匹狼という言葉がありますが、一人でいることが気楽でいいと思っているオオカミが、群れでしかも王様として君臨しなければならないところに、何とも言えない悲哀とおかしみを感じました。
息子も読んで気づいていましたが、何をやっても反対にとられてしまうところが、またおかしいのです。
見ていておかしいのですが、自分のことだったらと思うと、さぞや苦痛であるだろうと思います。
最後にはオオカミ同様ほっとしました。
スピード感もあり、文末を少し変えるだけで全く違う意味の言葉になる日本語の特性をうまく使っていると思います。
絵も滑稽さをよく引き立てていておもしろいです。