いやあ、笑わせてもらいました。
お腹がすいたキツネ。
たまには、鳥とかウサギとかの肉を食べたいよ。
一生懸命考えたキツネは、おおきなお風呂を作って沸かします。
しめしめ、これで、ごちそうにありつける。
ところが、そうは問屋がおろしません。
なんだか余計なお客ばかりがやってくるのです。
それも、けっこう迷惑なお客ばかりが…
困惑したキツネの表情と、セリフが笑いを誘います。
くまが入って、お風呂のお湯がなくなってしまって、
ひいはあ、キツネは水を汲みに出かけます。
なのに、その間に、「ごちそう」たちがやってきて、
お風呂を堪能して、キツネが帰ってこないうちにいなくなってしまうのです。
そんなことになっているとはつゆしらず。
帰ってきたキツネはもう一度お風呂を沸かします。
ですが、もうだあれもやってこない。
しかたがない、キツネは自分でお風呂に入ることにしました。
なんだかさんざんな一日でしたね、キツネくん。
アイデアはよかったのに。
でも、お風呂はいい気持ちだったでしょ?
明日はいいことあるといいね。
そう、キツネを励ましてあげたくなる絵本です。