どんなにきみがすきだかあててごらん(評論社)
日本語版刊行30周年♪想いのつよさをくらべっこ♥
もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
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この世にいない母を恋しがるむく鳥の子ども思いがとても切なく透明感をもって伝わってくる作品です。 母親がどうしていないのかわからない子どもに、お父さんはお母さんが海を越え、山を越えて飛んでいるのだと教えます。 いつになったら帰ってくるのか、子どもにはとても長い日々です。 むく鳥の子は、風の音を母鳥の帰ってきた音だと思い、音を出している枯葉を大事にします。 一枚残った葉を、馬の毛で木にしっかりとくくりつけ、そして慈しみます。 母親への思いがひしひしと伝わってきます。 お父さん鳥もいつか本当のことを伝えなければいけないのです。 その哀れさも思い描かれます。 子とお父さんと自然だけで語られる、そして説明よりも感じさせるお話なので、小さな子には難しいかもしれません。 噛みしめれば噛みしめるほど哀しさがにじみ出てくる絵本です。 網中さんの絵もお話にとても合っています。
投稿日:2010/11/09
外国の作家さんの最期の一葉のようだなと思いました。むく鳥はお母さんが帰ってくるのを待っている。それがむく鳥の夢。久しぶりに美しい日本語の文学を読んだような気がします。さすが、山形が誇る作家さんです。素晴らしい。
投稿日:2015/04/01
物心ついたときにはもう、お母さん鳥がいなくて、 それでも遠くに行ったのだと帰りを待つ。 お父さん鳥は、ただただ静かに子どもを見守る。 そんな、むくどりのゆめとは・・・。 子どものむくどりには 10日という月日が、1年それ以上に長く長く感じられる情景が 切なく伝わってきます。 かさこそと音を立てる1まいの葉に、 母親の羽音を連想し つなぎ止めるしぐさは何とも切ない。 夢に出てきた 白い、真っ白い母親・・・・。 それを、あの葉だと感じながら雪を落とす姿は 子供を持つ母親として、・・・・たまらないです。 お父さん鳥の心情も、いろいろ想像できます。 9歳と8歳の娘もじっくり読み聞かせに耳を傾けていましたが ラストの余韻を味わえず、 「え?そこでおしまいなの?」 「むくどりはどうなるの?」 と、気にしていました。 年齢を重ねるごとに読み深めて欲しい1冊になりました。
投稿日:2010/03/03
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