クリスマスを詠んだ俳句はたくさんありますが、
大島民郎さんの「子へ贈る本が箪笥に聖夜待つ」という句が大好きです。
クリスマスには本、なかでも絵本がとてもよく似合います。
クリスマスを描いた絵本もたくさんあって、
アメリカの絵本作家スティーヴン・クレンスキーさんのこの『しごとをなくしたサンタさん』も
そんな一冊です。
実はスティーヴン・クレンスキーさんにはこの絵本で絵を描いているS.D.シンドラーさんとのコンビで
『しごとをみつけたサンタさん』という絵本も書いていて、
こちらもオススメです。
ところで、サンタさんが仕事をなくすってどういうことでしょうか。
実はサンタさんはあまり計画性がなく、いつもクリスマスが近づくと大忙しになります。
それに反発したのが、サンタさんを手伝っている小人たち。
その中のひとりが、サンタさんにかわる「たくはいひこうせん」(宅配飛行船)をこしらえます。
どちらが有能か、サンタさんと競争して、宅配飛行船が勝ってしまい、
この年は宅配飛行船で贈り物を配ることになります。
サンタさんはとうとう仕事をなくしてしまいます。
ところが、いざ宅配飛行船で出発しようとすると、トラブル続きで、さあ大変なことに。
子供たちにプレゼントは届くのでしょうか。
もちろん、最後はサンタさんの大活躍でハッピーエンド。
でも、この絵本のハッピーエンドはまだ続きます。
サンタさんがなんと! それは絵本を開いてみての、おたのしみ。