「おめでとう」 みんなの声

いろいろな国の人たちや動物たちが小さく描かれている表紙、16cm×16cmの正方形に近い手のひらサイズ。思わず手にとってしまう絵本です。
この絵本は、「キンダーブック」1957年1月号に掲載された、茂田井武さんの「おめでとう」という絵をベースに再構成されて作られています。
ページをめくるたびに、あいさつをする動物や民族衣装をまとった人たちも、「おめでとう」とあいさつをかわしています。着物姿の日本人の女の子もいますが、この「おめでとう」はお正月のあいさつなどではなく、もっと大きなレベルの「おめでとう」でした。
世界中の人が、こんな風にあいさつができたなら、きっと幸せに違いないと茂田井さんは考えて描かれたに違いありません。
お母さんと一緒に幼い子どもたちに手にとってもらいたい絵本です。

ささいなことですが、表紙と裏表紙を広げると原画に近くなりますが、バーコードがそれを邪魔していて、とても残念です。

子ども達に読んだ時には、『おめでとう』という繰り返しが気に入ったようで、すぐにタイミングを合わせて『おめでとう！』と声に出していました！
表紙の絵を見て分かるように、この絵本では様々な生き物が手を取り幸せの日を『おめでとう』と喜び合っています。

人種を超えて
どこでも　だれでも

大人が読んで感じる想いも大きな絵本だと思います。

６月は、娘の誕生月。
特に意識したわけではないですが、楽しそうな表紙につられて、選びました。
中は、とくに理由は語られず、“おめでとう”と言葉をかけあう絵が、たくさん描かれています。
何の“おめでとう”なのかは、さっぱりわかりませんが、娘とふたり、なんとなく嬉しい気分。

娘の誕生日、プレゼントを貰った瞬間より、家族でハッピーバスデー♪をうたっている間のほうが、すごくいい表情をしていました。
形には残らないですが、モノには代えられない幸せですね♪

最後に『　　　ちゃん　おめでとうございます』の一文も書かれているので、色々なシーンのお祝いカード代わりとしても、気が効いた一冊になると思います♪

ここ数年やはり元旦はこの絵本しか思いつかないほど年の初めに相応しいよみたくなる絵本。

１９５７年にキンダーブックに描いた一枚の絵を、ご遺族の許諾を得て再構成されたものだそうです。
６０年近く前に書かれたこの絵が素敵な日本語をのせ、またこうして人々の心に残り、次の世代に繋がって行く。大切なメッセージが織り込まれ。

未来を生きるこどもたちへぜひ贈りたい一冊です。
読み聞かせ時間目安1分9秒

いろんな「ありがとう」スタイルが紹介された絵本です。
ただただ眺めていたら、１枚の絵から部分部分を抜き出して構成された絵本だとの説明があります。
１枚にこめられた「ありがとう」に楽しさを感じるのですが、そこからこのような絵本を作り出す作業についても、ユニークさに興味をもちました。
茂田井武さんの絵をもっと知っていたら良かったと思いました。

「おめでとう！」と、人の幸せを願うのも、やっぱり幸せな証拠だと思いました。妬む気持ちもあるかもしれないですが、「おめでとう！」と心から言うことによって幸せのおすそ分けもあるので幸せって伝染するのだと思いました。

手のひらザイズのコンパクト絵本なので，お出かけのお供にもいいですね。
「おめでとう」色々な時に使いますが，喜びのことばなので，とてもポジティブな印象でいいですね！
世界の国々，地球全体，大きなスケールでの「おめでとう」です！！

「おめでとう」という言葉が沢山描かれたお話です。

あまりストーリー性はありませんが、「おめでとう」という気持ちを伝えようとする姿が良いなぁと思いました。
気持ちを相手に伝えることの大切さを教えてくれるような印象を受けました。

是非、続編で「ありがとう」という絵本が出るのを期待したいです。

言葉も少ないので、乳児さんからでも楽しめるオススメの一冊です☆