「ぎゅうにゅうさーん」
「りんごじゃむさーん」
かわいいお顔の冷蔵庫を開けると、これまたかわいい食材たちが並んでいます。ひとつひとつ呼ばれてそれぞれのお仕事をします。呼ばれるまでは目をつぶって待っている様子も、みんなどこか幸せそうです。
「とっとっとっと」…
「とろっ、ぺたぺたぺた」
朝ごはんの準備が始まります。
最後は笑顔で「いただきます!」
日常の何気ない繰り返しが、冷蔵庫の中のものたちの目線でいきいきと描かれています。娘たちはこのお話が大好きで、何度も繰り返し読みました。元気よく「はーい」とお返事したり、実際におままごとを使って再現してみたり。今も我が家の大切な、思い出の一冊です。