シリーズの一番最初のお話しでしょうか。
かわいらしいぶたぬきくんが、どうしてぶたぬきくんになったのかについて、詳しく書かれています。ブヒブヒいってなにもせずのんべんだらりんとくらしている仲間のぶたたちにうんざりしていた、いわば哲学者のようなぶたぬきくんです。ある日現れた14匹目のぶたの後を追いかけて、思いがけない出会いや冒険をして、ぶたぬきくんが誕生したのです。
愉快なそれでも考えさせられるお話しです。カバーに書かれている斎藤さんの言葉が印象的でした。『…「ちょっとへん」をどこまでもおいかけていくと、ずっとさきのほうで、「すごくへん」がまっていることもあるのです。』
ぶたどしやぶた座が無いことを嘆いていたぶたぬきくでしたが、私は「こぶた文庫」を目指します。