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ぼくのおじさん」 みんなの声

ぼくのおじさん 作:アーノルド・ローベル
訳:三木 卓
出版社:文化出版局 文化出版局の特集ページがあります!
税込価格:\1,045
発行日:1982年
ISBN:9784579400966
評価スコア 4.75
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  • ぼくのおじさん

    • のきこさん
    • 30代
    • ママ
    • 群馬県
    • 男の子6か月

    家族以外の誰かの存在って貴重だ。

    「おじさん」って、その誰かに成り得るし、割とお話にしやすいようだ。
    そのものずばり、「ぼくのおじさん」という題のお話がいくつかある。
    ひとつは、ジャック・タチ監督の「ぼくの伯父さん」。
    もうひとつは、北杜夫の「ぼくのおじさん」。
    どちらのおじさんも、駄目人間として大人社会からは冷遇され、でも子供からは慕われる人間として描かれる。

    ・・・この2つの話から、おじさんって、駄目人間ばかりなのかと思ってしまうが、いやいやそんなことはない。

    アーノルド・ローベルは「がまくんとかえるくんシリーズ」で有名だが、寧ろわたしは彼の「ぼくのおじさん」という作品が1番好きだ。

    主人公のぼくは、ある日船の事故で両親をなくしてしまう。失意の彼の前に現れたのが、おじさんというわけ。おじさんは、きのはっぱよりも、はまべのすなつぶよりも、そらのほしよりもしわが多いおじいさんでもある。そして、孤独という点では、ぼくと同じ立場だ。
    これは、そんな二人が心を通わせていく過程の静かな日々を描いたお話なのだ。

    ぼくの緊張をときほぐしてやるために、電車の窓から見える電柱を数える話や、ランプに住み着いているくもの願いを叶えるために真っ暗な中で食事をする話、二人の関係を象徴するようなおじさんの作ったお話、おじさん流の気分が沈んだ時の対処の仕方の話・・・などなど。一つ一つのエピソードが、しみじみと心に残る。

    最後の結末は、ぼくにとっては幸せであるはずだけれど、どこか物悲しくもあるのは、おじさんにとってぼくと一緒に過ごした日々は幸せであったという別れの辛さを表す。

    年齢を超えた心の交流というとフィリパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」を思いだす。しかし、あちらは、過去の小さかったおばあさんとの交流であるということが違う。
    絵本という限られたページ数で、ファンタジーという手法を使わずにおじいさんと子どもの心の交流を真正面から描いたという点で、とても心に残る1冊。
    悲しい話ではないにも関わらず、読むたびになぜか涙が出てくる不思議な1冊。

    誰か、映画化してくれないかな、と密かに思っていたりもする。

    息子に読んであげられるようになるのは、まだまだ先の話だなぁ。

    投稿日:2010/08/24

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  • たくさん読んであげたい

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子6歳、男の子3歳

    アーノルド・ローベルは「がまくんとかえるくんシリーズ」で有名ですが、このお話はお薦めされていたので読みましたが、
    それまで読んだことがなく、こういう素敵な童話を小さいころから
    もっと読んでおけばよかったと残念に思いました。
    だからこそ、息子たちにはちょっと長いけれど
    たくさん読んであげたいです。

    おじさんのぼくを励まそうとする、
    さりげない優しさがとてもよかったです。

    投稿日:2019/06/28

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    1
  • いろんな感情を揺さぶる

    「がまくんとかえるくん」シリーズなど、アーノルド・ローベルの作品は素敵なものばかりですが、特に大好きなのがこちらの作品です。
    大人になってから出会った本なのですが、読むたびにいいおはなしだなぁと感動してしまいます。
    優しい気持ち、切ない気持ち、温かい気持ち。いろんな感情が揺さぶられます。

    投稿日:2024/03/08

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  • 優しいお話☆

    両親を亡くしてしまった子ぞうとおじさんの交流の物語です。お父さんもお母さんも同時に失くしてしまうなんて小さなぞうにとっては言葉では言い表せないほどの深い悲しみだったことでしょう。それが前提となっているので、どの物語も少し切なく悲しみの気持ちが漂っていて、でもおじさんとの何気ない日常が優しく暖かく心に響きます。
    最後は意外な展開で、よかった〜と思いましたが一方でおじさんは少しさみしそうでもありました。大人が読んでもじんわりと優しい気持ちになれるのでおススメです。

    投稿日:2022/02/27

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  • ぞうの坊やの両親が何処へ旅に出かけたのか、どんな困難があったのか、どうして助け出されたのか、気になるサイドストーリーはとりあえず別にして、ひとりぼっちになった坊やとおじさんの暮らした日々は輝いています。
    おじさんとの暮らしで、坊やはいろんな事を学びました。
    坊やを両親の元に送り届けて、また去っていくおじさん、素敵です。

    投稿日:2020/09/09

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  • おじさんの寂しさ!

    船にのって旅に出たかあさんととうさんが、嵐になって船は帰ってこなくなって一人ぼっちになった男の子の小象です。おじさんが迎えに来て一緒に暮らしはじめ、おじさんの家での生活がはじまります。おじさんとの生活もやっと慣れておじさんにも懐いた頃に、かあさんととうさんが生きていたとの知らせを受けて、ハッピーエンドでよかったのですが、おじさんの気持ちを思うと小僧がいなくなる生活は、また一人ぼっちで寂しくなるだろうなあと思い悲しくなりました。汽車の中で、小象と一緒に過ごした日にちの数を数えていたのは、わたしにもわかりました。「素晴らしい毎日だった。なんて早く過ぎてしまったものだ」やっぱり、おじさんの思うことと私も一緒だなあとおもいました。「ぼくたちは、時々会おう」と約束したのが、とても嬉しかったです。会うのを楽しみに生きていけると思いました。

    投稿日:2018/07/15

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  • 心強い存在

    アーノルド・ローベルが親子共々好きなので。
    ふねにのってたびにでたおとうさんとおかあさん。
    けれどあらしになってふねは帰ってきません。
    おとうさんとおかあさんがいなくなり、ひとりぼっちになったぼくが、
    おじさんと一緒にしばらく暮らという内容。
    読んでいて穏やかな気持ちになるお話。
    子供にとって親以外にも頼れる存在があるというのは
    大切な事だなと考えさせられたりしました。

    投稿日:2016/01/06

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  • 切ないね。。

    アーノルド・ローベルさんの本ですので、絶対素敵なはず!
    いつか読もうと思っていた本ですが、私が用意する前に、
    娘が学校の図書館から借りてきました。
    「2年生におすすめ」の中の1冊だそうです。
    ふねでたびにでた、ぼくのかあさんととうさん。
    あらしにあってしまい帰ってきません。
    ひとりぼっちのぼくのところにやってきた「ぼくのおじさん」。
    ぼくと、おじさんとの日々が語られます。
    がまくんとかえるくんや、ふくろうくんにも通ずる、いつもの
    感じが、読んでいてほのぼのします。
    ほのぼのするのですが、ラストは切なかったー。ぼくの
    とうさんかあさんは生きていたのです。
    ということはどういうことかというと、おじさんはまた
    ひとりで暮らすということ、なんですね。
    ぼくにとって、とうさんもかあさんも生きている方がいいに
    決まっているのですが・・でもおじさんは寂しいよね。
    これから、ぼくとおじさんはときどきあう約束をして
    別れたようなので、それが救いでした。

    投稿日:2014/05/14

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  • 心に刺さります

    作者を見て驚きました。
    アーノルド・ローベルの作って
    この本、あまり目にしないなあと思いました。

    両親が行方不明になってしまって
    おじさんが引き取ってくれるんだけど
    子供はやっぱり不安だし、いつだって
    緊張しながら過ごしてる毎日。
    この緊張感が心に刺さります。
    じっくり読んでほしいです。

    投稿日:2011/05/28

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  • 小象とのすばらしい毎日。

     両親を失い悲しんでいる小象が、とてもしわのあるおじさんの象に引き取られました。おじさんと小象で、今までしたこともないことをいろいろするのです。そして、これは両親をなくして悲しい小象を、温かく包み込むような毎日であり、おじさんにとっても楽しいステキな出来事でした。

     電車にのり、歌を作って歌ったり、お話を考えたりと、小象へのおじさんの深い愛情が伝わってきます。大切に育てられるって、こういうことをいうのでしょうか。

     永遠に続くと思った日々も、いつか終わりは来るものです。両親が見つかってハッピィエンドだけれど、ちょっと悲しい物語です。

    投稿日:2011/01/29

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