いたずらっ子のゴリラくんが、警備員のおじさんから鍵を盗み、夜の動物園の檻を開けてしまうというお話。
ゴリラくん以外の登場人物(動物園の動物達を含む)の表情がそれほど描かれてなくて、ゴリラくんのいたずらな表情が際だっています。
ゴリラくんのいたずらに気づいた奥さんの行動も不思議と落ち着いています。
大騒ぎをするのでもなく、ゴリラくんを叱るのでもなく。
まるで、ゴリラくんのいたずらに慣れているかのよう。
さっさと動物達を檻に戻し、眠りにつくのです。
言わば夜の動物園の一大事が、なんの騒動にもならずに、言葉少なげに収められていく様子がなんだか可笑しくなごみました。
最後のページのゴリラくんの寝顔。とっても愛らしいです(*^_^*)
「おやすみゴリラくん」
息子と一緒に、そう言って眠りにつくことにしました。
文章が少ない絵本なので、意識してゆっくりとページをめくりながら読みました。