「おはなしのたからばこワイド愛蔵版(5) ふしぎなたいこ」 みんなの声

3歳の息子に読むと，方言をとても面白がっていました．とくに「○○っぺ」と言うのがツボみたいで，出てたびに笑っていました．

このお話は私も始めて読みました．天狗が持ってる物といったら，隠れみのやうちわは知っていたけど，こんな不思議なたいこも持っていたんですね．知らなかったです．源五郎どんの雲の上まで伸びた鼻を，雷さまが橋の欄干に使ってしまうところが私は面白かったです．雷さまといえば雷をゴロゴロ鳴らして恐ろしいイメージなんですが，仕事のないお天気の良い日にはこういう作業を黙々とこなしてるのかなと思うとおかしくて，親近感までわいてきます．

池に落ちた源五郎はゲンゴロウブナになってしまったんですね．隠れみののお話と同じで，天狗のものを面白半分で使ってしまうとろくなことにならないですね．

このおはなしは、別のテキストでストーリングテリングで聞いたことがあります。語りも楽しかったのですが、田島征三さんの絵がおはなしにマッチしていたので、絵本もいいなと思いました。
また、ページを縦に開くというスタイルも、とても新鮮。伸びやかな雰囲気が楽しめて、気持ちよく読めました。
東北弁の語りも、はじめは読みにくいかと思いましたが、慣れてくると乗ってきて楽しいです。

話の内容ももちろん楽しいのですが、東北弁の本文が、何とも味があっていいです！

まるで、目の前に語り手がいるようで、とってもあったかい気持ちになります。
大胆な絵にもすごく惹かれました！

“民話”という言葉がピッタリくる一冊です！

鼻を高くしたり低くしたり…天狗に貰った不思議なたいこのお話です！

ダメ！と言われれば、どうしてしたくなってしまうんでしょうか…（笑）
源五郎の鼻が空高く雲の上まで伸びる場面では、ハラハラしてしまいました！

縦開きなので迫力があり動きがあって、とても楽しいです！！
リズミカルで読みやすい文章も、民謡らしくていいですね！

甥っ子は天狗も太鼓も大好きだから、ぜひ読んであげたいです！

子供も一緒になって楽しめる面白い本だと思います。
それに子供の大好きな天狗さんのお話だし、とっても目をキラキラさせながら聞いてくれていました。
天狗さんの持ち物がうちわではなくて太鼓、というのもまた面白いですね。

言葉の使い方がおもしろいなと思っていたら、これは東北地方の言葉なのですね。とても風情があります。
そして絵本の使い方。
縦長に開くので、そこがまた新鮮で、子どもたちも「おーっ」と感動していました。
こんな太鼓があったら、確かにどんどんたたきたくなりますね。
ストーリーと言葉と絵本の開き方、すべてがマッチしていて楽しい絵本でした。

東北弁で語られていますが、とても読みやすい昔話だと思います。
ただ２歳の息子はまだ一般的な物事を理解できていないので、標準語にして読み聞かせました（ごめんなさい）。

鼻を伸ばしたいって私はあまり思わないのですが…主人公はなかなかワイルドな性格で。
それくらい破天荒じゃなければ物語の主役にはなれませんね。

約束を守らなければ大変なことになるよ、というメッセージを込めながら息子には読んでいます。
しつけ絵本としてもとてもいいと思います。

4歳の息子と読みました。
田島征三さんのダイナミックの絵と、東北弁？の文章がマッチし、
伸びやかな生き生きした雰囲気を醸し出しています。
鼻の高さを出すため、縦の見開きに使われているのも、
わかりやすくてナイスアイデアですね。
息子は、お菊ちゃんが泣いている絵に大笑い。
涙がすごいのです。
最後、魚になってしまったんですね。

天狗さまが出てきたり，東北弁の口調で語られていたり，日本の民話らしさ満載の絵本に感じました。
題名の通り「ふしぎなたいこ」。
お話の内容も小さな子供でも十分楽しめますね。
現実にいるのかいないのか，昔は本当はいたのかいないのか，「天狗」の存在がまさに絵本の醍醐味になっていた気がしました！

この本はほんの向きから言って斬新です。でも、理由があるんですよね。横より縦が長くないと、この壮大な（！）ストーリーを描ききれないのですから。私は勝手に、終わりのところを水生昆虫ゲンゴロウになったと勘違いしていましたが、ゲンゴロウフナなんですね。