この絵本はすごく面白かったです。
「カメの遠足」というタイトルから、ゆっくりのんびりは予想出来たものの、ここまで徹底してるとは思いもよりませんでした。
まず、三匹のカメの名前がいいですね。
そして、お話がなかなか進まないのがもどかしいんだけど、面白い!
朝になり、ちょっとしゃべったかと思うと「もう日が暮れるわい」とくるもんだから、どんだけユックリしゃべってるんだ?!とつい突っ込んでしまいました。
お話に合わせ、普段の読み聞かせよりも、1.5倍ゆっくりめに読んでみました。
なんだかこっちまでのんびり気分・・(笑)
一番大笑いしたのは、リュックを背負って歩いている場面です。
朝、向こうの道を自転車が走っていくのですが、その自転車が帰ってくる夕方になっても、カメの親子が数センチしか進んでいない(笑)
それでもにこやかな笑顔で歩く様子や、トックリコッコ〜トックンコ〜の擬音がツボでした!
あと、山のふもとに着いた時には咲いていたタンポポが、山上にたどり着いた時にはすでに綿毛になってたりとか、挿絵も楽しいですね。
最後、やっとお弁当が食べられると思ったら、まさかの事件が・・・!
いやはや、これぞ究極の「のんびり」。
まさに「鶴は千年、亀は万年」、万年生きようと思ったら、これくらいユックリノンビリしてないとやってられないですもんね(笑)
イラストがとてもカラフルで、オシャレです。カメの親子も可愛くて、特にちょこんと乗ってるリュックが可愛い!最後の缶切りも、カメの形になってて可愛かったです(^^)